「少女」 邦画 : 2016年

ひょんな事から映画「少女」を観た。昨年公開されたらしいが知らなかったし、興行成績もイマイチだったというがコレ、結構面白かった。バラバラなピースが最後にカチッと組み合わさって「なるほど!」と頷かせるところが如何にも原作者、湊かなえならではという感じ。なお監督が女性というのを観終わってから知ったんだが、確かに男性にはない、良くも悪くも女性ならではの描写・表現というのを随所で感じた。

そしてあの「ふわふわ」な本田翼が、血だ死だ怨だの主役を演ずるとこんなに怖いのかと思った。本作、そのイッちまった顔だけでもじゅうぶん見る価値あり!

ただ、惜しむらくは主役以外のキャスティング。中でも、アンジャッシュ児嶋と稲垣吾郎の起用はないでしょう。どういう基準でこうなったのか知らんが、どちらも現実の姿がカブってしまってダメ。この辺が最近の邦画のアキレス腱なのかなとも思う。

フィンランディアの夏

一昨日は恒例の「ナカザワ・キネン」夏の演奏会へ。今回のメインはシベリウスの交響詩「フィンランディア」。むろんブラス編だが、生でこれを聴くのは自らステージでこれを演った時以来なので実にxx年ぶり。その最初の一音がホールに響いた時、俺の中に去来したのはあの頃のこと。

それは俺が中学生になって間もないある日の事、朝刊の社会面に「日フィル、解散か!?」風な見出しが踊った。日フィル=当時の日本フィルハーモニー交響楽団である。都市部の楽界とは無縁な筈の田舎のガキ(=当時の俺)が、その報道に「え!?」と反応したのには理由がある。それは、俺が小学5年生の時親にねだって買って貰ったお気に入りのレコードにクレジットされていたのが、他ならぬ日本フィルハーモニー交響楽団の名前だったからだ。

ある日小学校で音楽の時間に聴いた「おもちゃシンフォニー」が気に入り、担任にその商品名を聞きメモして帰った。そして数日後それを帰宅した父からハイと手渡された時以来、併録3曲共々これをいったい幾度繰り返し聞いたことか。それがいきなり「解散」と聞き、とても悲しい気分になったもんだった。

だがそこは所詮チューボー。新しい世界での新しい仲間らとの生活の楽しさの前にそんな騒ぎもいつしか意識の隅においやられ、更にはラジオから聞こえてくる洋楽にハマっていって、いつしか日フィルの事などすっかり忘れてしまっていた。

それを思い出したのはその6年後、進学で神奈川県民となり大学のオケでチェロを弾かせて貰うようになってから。そしてちょうど今頃だったと思う。横浜で渡邉暁雄と日フィルによるシベリウスの2番が聴けると知り、すぐにチケットを購入した。

そして当日、県民ホールで前の方に着座した俺は一曲目の「ウィリアム・テル序曲」から既に金縛りにあってしまっていた。恐らくそれは、奏者という立場になってから初の演奏会だったからだと思う。またそれは「やっぱプロはすげえなー!」という畏怖と「もう後戻りのできないところに自分はいるのだ」という覚悟を自らに強要する瞬間でもあった(オーバーかな?)。

そんな面倒な思いからようやく落ち着きを取り戻したのは、2曲めのチャイPから。そしてメインのシベ2まで、それはもう「一音たりとも聞き逃すまい」なノリで全身を耳にしていた。なので最後のタクトが降りて渡邉暁雄さんがこちらを向いた時は、心から拍手したもんだ …

と、ここまでなら普通の演奏会。だが凄かったのはそこから。なんとここで日フィルはアンコールに応え「フィンランディア」を演奏したのである。好きな曲だったし、これは刺さった。そして「闘うオーケストラ・日フィル」の勇姿を再認識。恐らくあの日、俺と同じ気持ちであの場にいた人は多かったと思う。

ただこの「日フィル争議」の真の意味とか意義とか、それら全てを理解できたのは、ようやく俺自身が社会に出て自活するようになってから。その時、既にあの報道から10年が過ぎていた。忸怩たる思いと時間の重み、それらを感じ入るたびあの「フィンランデイア」が心の中、遠くの方から響いてきた。

そんな思い出の数々が脳裏を駆け巡ったひと時だった。素晴らしい演奏でこのオッサンをあの多感な頃まで導いてくれた、野庭高校吹奏楽団OBの面々に心から「ありがとう」と言いたい。

 

さすがDAZN

視聴の度にイライラが募り、ウンザリなDAZN。相変わらずロクなものやってないし、早く日本から撤退してくれないもんかと常々思ってきた。そこへ今回「PS4/3でDAZNが視聴できるようになりました」との報せが。これまで専らiPad Airで視聴してきたが、手持ちのPS3なら少しはマシかな? と思いこれを試してみる事にした。

まずは「どうすりゃいいの?」とサイトを訪れてみたが、案の定本件について何の説明もなし。がこれはいつもの事なので、慌てず今度はPS3の電源をON。テレビ/ビデオサービスのところにDAZNのアイコンが見えたので「お、これか!」とクリックするとエラー!  例によって、何が悪いのかさっぱりわからん。

これはたぶん専用アプリが必要なんだろうと、何年かぶりのStoreへ移動。検索したらDAZNが出てきたので、ダウンロード開始  …  エラー!!  例によって(以下略)。

既にこの時点でヤル気なし。どうせいつもの不手際でまた「お詫び」とか来るんだろうと思ったが、果たしてヨソ様は如何なもんかと調べていてそのダウンロード失敗への対処を発見。そしたらインストールもでき、起動もしたので早速視聴開始。

ふむ、やはりTVで見られるのは有難い。有線接続のせいか、iPadの時よりやや動画がスムーズな気もする。これで止まったり切れたりしなきゃ、これもいいかな、とそのまま点けっぱなしで放置  …  ん?

ハイその通り、無事止まりました!  それもあの「クルクル」どころか本体そっくりフリーズ状態で、アプリ終了はおろかコントローラも効かない。いやーお見事!  期待を裏切らないというのはこの事だ。アプリ起動したら、終了は強制電源OFFでどうぞってか?

という訳でDAZNアプリ/PS3、使い物にならん。呆れたわ。

追記:  それでもと思い、再起動後にもう一度動かしてみた。約2時間経過したが、今のところ生きている。しかしこうやってビクビクしながらの視聴というのは疲れる。

更に追記:  4時間経過したが動いている(笑)。たまにクルクルは出るが、iPadの時ほどではない。もしかするとあのフリーズ、DAZNではなくPS3本体がイッてしまったのかもしれない。熱中症か?

これもSEの宿命

ひとつ仕事を終えた。その内容について詳しくは書けないが、それはいわば「閉店時間内に築10年のデパートをまるっと隣町まで移動し、その跡地にそっくりなのを新たに建てた」ようなもの。しかもその設計・施工に携わった者が現場に誰ひとりいないという、笑えない状況での大仕事。更に売場の一部は「こちらへどうぞ」で、お客様を旧デパートへ無料送迎するというオマケつき。

我ながら「こんなの良くやり遂げたもんだ」と思っている。むろんそれに向け予め入念な計画をたて、テストとシミュレーションを何度も行って手順書を作成しての事。物理的に要する時間を元に決行の日取りを決め、いよいよその時を迎えたのが先月末。久々に徹夜というSEらしい目に遭ったが、これには先々週末の麻雀がいい予行演習になった(笑)。

とはいえ、やはり動かしてみて初めてわかる不具合が忘れた頃に出てくる。それも原因の殆どは元々の施工主にあるところで。

結局今週、大半の時間をその対処に費やしてしまった。これが来週まで続いたらアカだ(怖)。今はただただ、それが無いことを祈るしかない週末。嗚呼 …

ポルシェ撤退 フォーミュラEへ!?

危惧は現実となってしまった。ただ今年のル・マンを見ても、主役が2チーム5台のみという有様では、それも宜なるかなと思う。

近い将来、CO2を排出するクルマは販売できなくなるという。それを見越してのポルシェの決断は正しい。919の数年間で「さすがポルシェ!」というところも充分に証明したし。

が、恐らく919はファンの記憶に残らない。なぜならそれは「ただ速い」だけで、ポルシェらしい「美しさ」を見せる事なく今年限りで終わってしまうから。そこが917や956との違い。しかも次の舞台がフォーミュラEって、宣伝にはなるだろうがそんなのポルシェらしくない。

# でも勝つんだろうが

こうなったらトヨタには、いずれ電気自動車のみとなるであろうル・マンでの勝ちを確定させるべく、今から「速くて美しい」車両の開発に着手して貰うしかない。そうなりゃポルシェも戻ってくる。何年後になるのか?  それは案外早くにやって来そうな気がする。

Tirez sur le pianiste de faux!