手持ちのレンズをEOS 6Dで検証する (3)

3本目は2001年7月に購入した「EF 50mm F1.4 USM」。

まだD30を購入して間もない頃「ズームに飽きたらこれを」と勧められ、万札一枚で買ったのが「撒き餌」こと「EF 50mm F1.8Ⅱ」。それまで重くて暗い28-135mmで研鑽を積んだ末、2本めとしてこれを使い始めた時の衝撃は忘れられない。ジコジコうるさいしチャチくて高級感皆無だったが、軽くて明るくてボケも自由自在。開放でも破綻せず、いきおい「単焦点こそが○でズームは全部×」という偏った信念を俺に植え付けた、罪深き奴だった。

# その後AFの故障で引退

そういった次第で、当時まんまと釣られてみたのがこれ、F1.4。購入後さっそく開放にして明るいファインダーでニンマリ、静かなAFにウットリ …  だったが、その出来上がりを見て愕然。どれもこれもピントがどこにも合ってない、どよ~んとした灰色の世界。「そういや最低でも2段か3段絞れって誰かが言ってたなあ」というのを思い出し、慌てて試してみたところF2.8あたりから徐々に全体がクッキリしてきて、F5.6ではピントも色ノリもバッチリとなった。

が、やはりあの溶けるようなボケこそがこいつの魅力。NDとかPLとかいろいろ試したが、なかなか狙い通りの絵が撮れず苦心惨憺。ハマった時のそれは絶品だが、外れた時のそれとの落差が大きく、歩留まりの悪さで徐々に出番が減ってしまった。

そんな苦い過去を思いつつ、6Dにマウントして10年ぶりの撮影。

Canon EOS 6D (50mm, f/8, 1/125 sec, ISO100)

Canon EOS 6D (50mm, f/2, 1/60 sec, ISO2500)

Canon EOS 6D (50mm, f/5.6, 1/350 sec, ISO100)

うーむ、さすが本家と言うべきか、やはりこれは凄い!  ボケもいいが、絞った時の鮮やかなこと!  相変わらず使いこなしには苦労しそうだが、ここぞという時のための1本として今後も活躍してくれそうだ。ヨカッタヨカッタ。

# 今回初めて知ったんだが、これ1993年のデビューなのね。