あなたの××××高く買います

風な、いわゆる「買取業者」のCMを最近よく目にする。先日我が家の郵便受けにも業者からクーポン券付きでチラシが入り、不要品の始末を考えていたところだったので「丁度いい!」とここに依頼してみた。以前「回収屋」を頼んだ時、ガラクタを片っ端から持っていってくれたのは有難かったが、その料金に面食らったので「これなら正に望むところ」と期待した。

さてここでまず結論から言うと、業者は「買い取り」できないものは持って行ってくれない。まずは判断のための「査定」からなんだが、その様子を見ていて驚いた。最初「では査定を始めます」というから「お宝鑑定団」みたいに鑑定人の判断・一存で決まるのかと思いきや、始まったのはスマホでLINE(!)。写真を撮っては何か書き込み、反応を待っている。そして暫くして「付きました!」と買取価格を提示してくる。

そう、これはLINEを使ったオークションなのだ。売れそうな品(注:この時点ではまだ所有者のモノ)を競売にかけ、高値即決で業者に流すのである。言い方は悪いが、買い手がついた品に利益分を上乗せして所有者に提示、了解が得られたものだけ現金で買い取り持ち帰ると、こういう仕組みだったのだ。なるほど手間はかかるが、利益が保障されたモノだけを仕入れて廻るのだからハズレはない。

ここまでを読んで「でもそれで捨てるつもりだった不要品が、安くても買って貰えるのであれば御の字なのでは?」と思った人は多いだろう。確かにそれはその通り。「買い替えで使わなくなったアレ、動くしまだ新しいし査定して貰おうかな!」と思った人も
多いだろう。だが、ご注意頂きたいのは正にここ。「動くしまだ新しいし」なモノは綺麗に磨こうが、箱や取説付きだろうがまず値がつかない(=買い取って貰えない)のだ。結果、業者が帰った後には、死に化粧を施されたゴミがどっかり残存と相成る。

「じゃあ何なら買い取って貰えるの」か? というと、それはずばり「古物」。そもそも買取業者=古物商なんだから当然ちゃ当然なんだが、分かり易く言うなら値がつく「レア」なものだけ。実際、今回買い取って貰えたのもそもそも最初は売る気のなかった40年も前のレコードプレーヤとかアンプとかだけ。売らんかなで綺麗にしたPCとかプリンタとか、ギターとかキーボードとかは全部×。これらについてはまた改めて「捨てる算段」をするしかない。

誤解のない様、最後に申し添えておくがこれは古物商の真っ当な商売・商法であって違法でも不法でもなんでもない。「レアもの」を処分したいと思えば電話1本で鑑定人が自宅まで来てくれるのだから、それが目的であれば早いし楽である。

ただここで業者が室内を見渡し「アレどうですか? これ売りませんか!? もっと何かありませんか!!!」が始まったら要注意。それは押し買いかも、なので貴金属とかホイホイ出さないこと。以上!