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万引き家族 – ネタバレなし俺的感想

ここ暫くのドタバタですっかり煮詰まったアタマとカラダを解すべく、是枝裕和監督話題の新作「万引き家族」を、予備知識ほぼゼロで観に行ってきた。平日の昼間とあってそんなに混んではいなかったが、周囲は殆どがお年寄りで自分が若く見えたほど。

最初の1時間ぐらいは頭上に「?」が3つぐらい並んだ状態で進行。だがそのいちばんの理由は「肝心なセリフがよく聞き取れない」ところから。こういうのって最近の邦画によくあるパターンで、自然ちゃ自然だが観ていて疲れる。そんな調子でつい眠気に襲われウツラウツラ  …

と、それが柄本明の「ある所作」あたり(ネタバレギリギリ!)から一転、先が見えてきてハッと目が覚めた。そしてそこからは「やっぱり!」と「なるほど~」な感じで急速に話が進み、感情移入も加速してきてハッピーエンドに期待し始めたところでFin。

テーマはともかく、ミステリー仕立てな構成が役者個々の魅力とマッチした結果がこの評価なんだろな、と思った。なんか宮部みゆきの小説にこういうのあったような気がするが、映画でなきゃ伝わらないところをがっちり押さえるとこうなる、という例だ。

ただ「いくら何でもそれはあり得ないでしょー!?」というところが幾つか目についたのと、あの曖昧な最後のショットが不満。特に後者についてはいろいろ意見もあるだろうが、俺はしっかりどちらかに振って欲しかった。なので点数つけるとすれば5段階の-1で4/5 = 80点かな。

# あ、ネタバレになっちゃったかも

 

空前の人手不足

だそうで。更には、これが原因で景気回復にブレーキとか。

つい先日、ある大手外食チェーン店で求人の貼り紙を見たが、そこには「時給¥1,000」とあった。バイトではない。正規雇用のスタッフに対してである。200時間で×200。たぶん、ここに人が来ないのを「人手不足」と言っているのだろう。

かつてこういう状況で日本語が苦手な方々を「安いから」というだけで雇い、クレームの嵐で屋台骨が揺らいだケースがあった。「不況のどん底」と言われたあの頃ならまだしも、今にしてこの状況って、実は何も変わってないんでは?

こういうの、ソフトウェア開発の現場も同じ。使う側の論理で「スキル高いのを安く多数揃えりゃ大儲け」で成功というなら誰も苦労しない。だが思惑どおり予定通り、予算どおりにいかないのが開発の現場であって、最後は現場での切った貼ったで動いているのが現実。高いスキルとは何なのか、それを満足させる対価とはいかほどなのか、恐らく未だ誰も普遍的な回答を持っていない。

# なおここで「日本語が苦手」なのは外国人に限らない。

続く … かも。

 

なんでいまさらXMLなのよ

ここ暫く、連日こう呟き嘆き続けているワタクシ。改めて説明するまでもないが俺は、いや俺もXMLが昔から嫌いである。なのに今のミッションときたらデータをそのXMLとして生成(!)し、更にはそれをファイルにして(!!)他社謹製のシステムに送りつけよという最低な内容。こんなもんHTTPでPOSTしてやりゃ済む筈のところだ。どこの誰がこんなヘタレな設計したのか知らんが、受け側がそれで作られてしまった以上ヤメロとも言えない。やむなく鼻つまんで書き始めたが、カネの為とはいえこれほど楽しくない仕事も初めてだ。

ただPythonには、辞書型をXMLに一発変換してくれるキラーモジュールがある。これを使えばチョチョイでしょうと思った … が、それはアマかった。今回の相手が期待するXMLでは、親ノードの下に同名のノードが並ぶのである。俺がXMLを忌み嫌う理由のトップたるこれを相手が待っている以上、この手は使えない orz …

事ここに至ってテンションだだ下がり。フテ腐れ状態でチマチマとツリーを記述中。あほくさ。尤もこの件、XML云々以前にシステム設計者のセンスの悪さ、スキルの低さこそが原因である。こんなのがビジネスの現場で通用しているという現状、それが怖い。

この業界、昔も今も変わってない。明日も明後日もこのまんまなんだろう。悲しい。

いよいよ以て体育会系の終焉か

渦中の日大選手、そのご本人が記者会見を開くというので見た。

まずその姿勢たるや潔し。内容もある程度予想はしていたが、それ以上な証言に「何コレ!?」という思いで口あんぐり。これじゃあスポーツどころか軍隊、それも旧日本陸海軍のそれだ。絵に描いたようなパワハラと傷害であって、警察の介入も無理ない。監督やコーチの処遇が注目されるが、これはもう個人がどうこうじゃ済まん。チームそっくり廃部か、さもなきゃ連盟からの永久追放が妥当でしょう。

正直なところGW以降本件、アマチュア同士なんだしそこまで騒ぐほどの話か? と思っていた。だが今日に至り、これが腐敗した組織、そしてそれを構成する人間の「浅ましさ」もしくは「ずる賢さ」を断罪する、象徴的な事件なのだというのをようやく理解した。ビジネスの世界であっても、こういう話は多い。

かくいう俺の周囲でも似たような話は、これまでにいくつもあった。だがそんな憤りを訴えたところで強き者、大きなモノには勝てない=¥にならない。結果、泣き寝入り … 今日の記者会見を見て、そんなところへ思いを馳せた人は多かったのでは。

それにしても、ここまで善悪の彼岸が明確な事件って生まれて初めて。

現実は昭和のマンガより奇なり。

追記:  その翌日、監督とコーチが唐突に記者会見したが案の定叩かれまくり(笑)。だがこうなってくると不思議なのは、こいういのを肯定し擁護する発言が世間から何一つ聞こえてこないこと。これって日大のスポーツ観が「時代遅れなスポ根モノ」に立脚していて、それを具現化するのに相応しいスタッフを放し飼いにした結果と、こういう事なんではないだろか。

星飛雄馬もアタックNo.1も、昭和でウケたしょせん「作り話」。日大の意識がここで止まったままなのだとすれば、一連のそれも理解できる。いずれにしてもダメだこりゃ。

Erik Satie “Je te veux”

おなじみサティの「おまえがほしい」。でも未成年者を遅くに呼び出してはいけません

駆け出しの頃に練習を兼ねて作ったままになっていたものを久々に聞いてみたら、ドイツ生まれのアメリカ人みたいなリズムでどうにも我慢ならず、やり直し。

そう言えば若い頃、なぜかサティがブームになってそのピアノ曲全集がバカ売れしたことがあった。そういう人のレコード棚にはキース・ジャレットの、これまた何枚組かのも並んでたなー。あれって、その後のヒーリングとかのハシリだったんだろか? いまだによくわからん。