伊福部昭 「交響譚詩」

邦人作品は苦手な俺だが、それでも「ツボ」なのは幾つかある。中でもこれは別格で、高校の頃にTVで聴いて即ハマった。日本人が不思議な寄港地で火の祭典、みたいな曲である(意味不明)。とにかくこの人の「速いテンポ+強引な変拍子+デカイ音」はどれも直感的かつ個性的で痛快そのもの。

だがその一方で、この人の「ゆっくり+普通に+おとなしく」には何の魅力もない(注:俺的にはですよ)。この曲はまさにその2面性を絵に描いたような作品で、あのつまらない「第二譚詩」を(注:あくまでワタシ的にはでございますが)がなければ世界中のオケの定番、もしくはアンコールピースとなっていたかも。

つい最近、音楽之友社からこの曲のスコアが出ているのを知って驚いた。そして久々に聴きたくなって買ったのがこのCD。プロだけに併録曲も含めさすがにウマい。そう、さすがプロだけにウマいんだが・・・俺だったらきっと、もーちい「ワイルドだぜぃ♪」な演奏するぞ!  誰かホネのある奴、日本人が演ったらこーなんだという決定版を出してくれー!

レスピーギ 「ローマの噴水」

この曲を初めて自宅で聴いた時のこと。最初の方がモゴモゴ言ってて全然聞こえないので音量を上げた。ところがそのうち耳をつんざく大音響となり、慌てて音量を下げた。すると暫くしてまたもや静まり返り、再度音量を上げて最後まで聴いた。

こういう「地味に始まり派手に繋ぎ静かに終わる」曲は生ではいいが、一般家庭で楽しむのには向かない。そこでレスピーギ自身も反省し、次の「ローマの松」では「そこそこ派手に始まりそこそこ地味に繋いで派手に終わる」路線に方向転換した。そして続く「ローマの祭り」では遂に「メチャクチャ派手に始まり地味にお茶を濁しドンチャン騒ぎで終わる」を具現、オーディオマニアを味方につけた。

むろんウソである。だがこの「ローマの噴水」は実際、他の2曲と比べ演奏される機会が少ない。CDも少ない。なぜか? 思うに1曲めの「夜明けのジュリアの谷の噴水」の途中で寝たとか飽きたとか諦めたとかで、そこから先を真剣に聞いた事がないという人が多いからではないだろうか? だとしたらもったいない話である。もしそんな方がいたら、いちどヘッドホンでの鑑賞をしてみては如何かと。きっとこの曲の素晴らしさがわかる筈である。

悪魔の物理辞典

@ β崩壊

独自のビデオ規格に固執したメーカーが、多数派の前に惨敗を喫する現象。半減期数年で消滅し、同時に信奉者を多数放出する。HD-DVD崩壊も同様。

@ 陽子

日本人女性に多い名前。逆に少ないのが電子、中性子、パイ中間子など。

@ イオン化

デパートやホームセンターの看板が一夜にして赤紫色に変わる現象。

@ 臨界公園

男女が一対で訪れ、臨界状態を経て多くの跡継ぎが誕生している公園。

@ 放射精物質

発育に対し、自制心が低い状態の♂種元素。余剰エネルギーを液体として放出することで崩壊を繰り返し、半減期数十年で安定する。ゴム一枚で遮蔽可能だが、♀核種での体内被曝は高い確率で新たな核種の生成を伴う。

@ アイソトーフ

化学的には同じでありながらニガリの含有率のみが異なる豆腐。

@ アイソソープ

化学的には同じでありながらサービスの内容のみが異なる風俗店。

@ 残留放射戦

J1の同位体のうち幾つかは半減期1年で崩壊し2属に遷移する。残留の可能性はその資金力に比例し、不安定同位体がここから逃れる事は通常起こりえない。だが多くのサポーターをポテンシャルエネルギーの反射材として周囲に配置すると、時にその逆転現象が生じる。これは精神論的なトンネル効果によってのみ説明できる反応であり、同じ事は2属の安定同位体にも起きる。