一夜明け

その悪魔への供物が届いた。果たしてその中身は ・・・ 「Galaxy Vintage D」! これもKONTAKTのライブラリなので、インストールもアクティベートも手慣れたもの。アッサリ鳴ってくれた。目的だった「una corda」もそれらしく聞こえるしで、まずはひと安心。そして何よりありがたいのは、CC#7が100でも歪まないこと。

肝心の音はといえば、中低域がややソリッドかなという印象。尤もまだパラメータの類をほとんどいじってないので、調整次第(これがまた大変なんだ)か。いっぽう気の毒だが、お世話になった「Virtual Grand Piano」はこれで一線を退き、おクラ入りが確定した。アーメン。

これで当分の間は困らないだろう。たぶん当分の間はね。そう信じたい。

やっちまった

いま仕上げに取り掛かっている最中の「ある曲」の譜面には「una corda」の指定がある。「シフトペダルを踏め」の意だが、悲しいかなVGPはこれに対応していない。むろんソステヌートも、そしてExpressionにも(てか購入前にこんなの考えもしなかった)。尤も最初のうちは「なきゃないなりにやるさ」ぐらいにしか思っていなかったが、いろんな人の演奏を参考にするにつけ、完成間近となるにつけいよいよこれがなきゃ物足りないと感じるようになってきていた。まだあれから一ヶ月しか経っていない ・・・ 俺の中で、悪魔の前に天使が立ちはだかる。「ダメよそれは」と。

が、悪魔は怯まない。嗚呼これはまずい。マズいマズいよカネないよと思いつつも、悪魔が天使に卍固めをかけた。そして遂にはポチッと。

泥沼だわ。楽しみだけど。

シャミナード ピアノ曲集Ⅰ~Ⅲ by P.Jcobs

ずいぶん前に買ったこれを久しぶりに聴こうと思ったら、腐ったかプレーヤにかからない。まあ録音も演奏もたいしたもんじゃなかったが、他にないし、やむなく3枚まとめて買い直した。リマスターにも期待して。

が、中身は何ら変わらず当時のまま。脱力感の中、ひと通り全部聴いたがやっぱダメだこれ。録音もそうだが肝心の演奏がどれもピンボケで、お洒落な旋律とリズムがまるで伝わってこない。貴重な盤なのは確かなんだが、とても人におススメはできない。がっくし。

この人に限ったことではないが、どうしてみなシャミナードをこう弾くのだろう? 酒場でのBGMにはいいかもしれんが、それは100年も前のパリでの話。いまCDでそれやって何の意味があるのか。この才気溢れる作曲家の、愛すべき小品の数々が長いこと忘れられていたのは、それらがずっとこんな観念でしか捉えられていなかったから。この人の曲はどれも淡々と弾くだけで充分「らしさ」が出る。誰かそんなの出してくれないもんだろか。同時代のサティがウケて、これがウケない理由はない。

スカラ座カルメンの続き

昨夜は最後まで見ずに寝たので知らなかったが、あの後カーテンコールで演出家が盛大なブーイングを食らったというではないか。まあ確かに意味不明なとこや納得いかないとこが幾つか目につきはしたが、悪いというほどではなかったと思う。むしろ指揮者とオケの方にこそ問題大アリだと思うが、ミラノのお客様は演出にウルサイのか。

ちなみにこの気の毒な演出家は「エンマ・ダンテ」という名の女性(!)。閻魔大王に神曲ときたもんだ。こういう苦難は宿命なのかも。

追記:改めて通しで見たが「エログロ18禁傾向近年ますます加速」という感じですなこれは。カーテンコールの様子は「ブーイング」というより「賛否両論」。もーちょい陽気でオシャレな方が俺は好きだけど、これはこれでアリでしょう。