M.Ravel “Menuet Antique”

本年最後のそれはラヴェルの「古風なメヌエット」。

ラヴェル初期のこの曲、初めて譜面を見た時は「喧嘩売っとんかいアンタ!」と叫びたくなった。アクセントとか肝心な旋律とかが常識的なそこから尽くズレてて、そこにまた不協和音が混じるやらでもう正解がどこなのかサッパリなところからスタート。

さすがに今回はプロのそれを参考にすべく幾つか(オケ版も含め)聞いたが、この変な曲を弛緩なく最後まで聴かせるのにみな苦労している模様。実際あんまり極端に緩急つけると重くなるし、さらっと流すとつまらんしで匙加減が実に難しい。特に中間部が鬼門で、左手に現れる主旋律がどれだけ自然かつ効果的かがこの曲の命だったりする。

にしてもラヴェル殿、もうちょい読み易くて意図が明確に伝わるような書き方があったでしょうに。ぶつぶつ …

TAMRON 272E is back!

Panasonic DMC-GX7MK2 (30mm, f/4, 1/50 sec, ISO6400)

これは2004年に購入したTAMRONの272Eなんだが、最近ある人に貸与したら「あのタムキュー、内側カビてまっせ〜♪」と仰るではないか。そこで「ホンマでっか〜?」と見たら確かにカビてる。がそもそもズボラでガサツで全てにおいてアバウトな俺は「写りゃ良し」で、あまりこういうのを気にしない方なのでそのまま放置した。

Panasonic DMC-GX7MK2 (30mm, f/5, 1/50 sec, ISO6400)
6Dとベストマッチング?

年末を迎え、それを思い出した。長年使い込んだお気に入りの1本だし、なんとなく気分悪いしでこの際カネかかってもいいから修理して貰おうかな、とTAMRONに持ち込んだ。費用見積りは約壱萬+。それが完了、今日届いた。

Panasonic DMC-GX7MK2 (30mm, f/5, 1/60 sec, ISO6400)
クリスマスプレゼント!

告白するが実はこの春、6D購入後に「手ブレ補正がついてインナーフォーカス」となった後継機種F004Eを手に入れた。それはあの銘玉タムキューの写りはそのままでAFが速く静かになり手ブレに強くなり、伸びたり縮んだりしなくなったりで大満足だった … が、結局これは半年もしないうちに手放してしまった。その一番の理由は「重くてカッコ悪い」から。

なにしろこいつの場合、俺の使い方だと手ブレ補正もインナーフォーカスも不要。そしてあのあまりにブチャい外観! となれば軽くてコンパクトで、少々古めかしいがカチッとした外観の272Eで充分ではないか?  そうだそうだその通りだー! という判断からである。

# 最新のF017Eはカッコイイしシフトブレにまで対応しているが、やはり高いデカイので欲しくない

Canon EOS 6D (90mm, f/2.8, 1/250 sec, ISO4000)
久々にバスルームで自撮り

早速6Dに装着、構えてみてあの「ジコジコうるさくて遅い」AFと再会。でも軽くていい。やっぱタムキューはこれでしょう!

Canon EOS 6D (90mm, f/4, 1/250 sec, ISO5000)
AFで左手の指を持っていかれるのがまた楽しい

「監獄のお姫さま」

クドカン久々の帯ドラだし、と思って初回から見てきたんだが、正直言って途中まで「これ、ヤバくないかい?」と感じていた。

まずセリフがどれも聞き取りづらくて「あれ、いま何て言ったの?」と思ううちに次のシークェンスに移ってしまっている。そして「ムショらしい」のは満島ひかりだけで、それ以外は「ありえないでしょー!」ばかり。笑いもどこかスベってるし、見ていてイライラ続きだった。

# 菅野美穂がついこの間までの朝ドラと全く同じ顔で出てるし

それでも最終話をああいう形でカチッとシメてくれたお陰で、評価は○。まあ最後まで「無理あるなー」感は拭えなかったものの、クドカンらしからぬサスペンス仕立ては悪くなかった。

ただやはり「セリフが聞き取り辛い」は×だ。本作に限った話ではないが、特にこういう舞台風な演出であれば尚更。明瞭な発音は役者の基本の筈なんだが、最近ではそれを問われないのだろうか? TVの連ドラが軒並み不調な理由のひとつはここにある様な気がする。

初の上野動物園

不覚にもカビさせてしまったタムキューの修理依頼に上野まで出向き、その足で上野動物園へ(実はここ、生まれて初めて)。6Dも持参したが、ハッキリしない天気だったし今回はH-FS100300の使い勝手と、これが手持ちでどこまでイケるかを試してみることにした。

Panasonic DMC-GX7MK2 (100mm, f/4, 1/250 sec, ISO3200)

やはり開放だと口径食が目立つ。

Panasonic DMC-GX7MK2 (240mm, f/5.3, 1/500 sec, ISO400)

Panasonic DMC-GX7MK2 (120mm, f/4.2, 1/250 sec, ISO1600)

ボケは自然で綺麗。

Panasonic DMC-GX7MK2 (300mm, f/5.6, 1/640 sec, ISO640)

こういうどアップは35mm換算で600mmならではだが、AFがぴしっと来なくてイラつく。そして余計なボタンやダイヤルにうっかり触れたりで、更にイライラ。GX7mk2との組み合わせには、やはり無理がある。

Panasonic DMC-GX7MK2 (100mm, f/4.1, 1/250 sec, ISO400)

色ノリは今イチかな。

数時間持ち歩いてみたが、やはりその軽さは大きな武器と実感した。テレ端でもしっかり効いている手ブレ補正も◎。がその一方で、開放でも暗くてAF不可な事がしばしば。やはりこれを手持ちでというのは、晴れてないとキツそう。天気のいい日に再度チャレンジだ。

Panasonic DMC-GX7MK2 (100mm, f/4.1, 1/100 sec, ISO6400)

少し前までは「フルサイズ一式を処分してマイクロフォーサーズに乗り換えた」とか言う話を「まさか!」と思って聞いていたが、最近「動体メインならそれも宜なるかな」と思うようになってきた。実際、画素数ざっくり落としてでもDレンジを広げてくれたら俺的にもそれ、アリかなと思い始めてるし …

追記:  外出の帰り、前回6DのところをレンズとっかえひっかえでGX7MK2で試してみたがやはり結果は惨敗。これはマイクロフォーサーズがどうこうと言うより、フルサイズEOSの暗所性能が際立ってるということだ。

Panasonic DMC-GX7MK2 (108mm, f/4.1, 1/250 sec, ISO2000)

これにマイクロフォーサーズが追いつき追い越した、その時が決断の時なんだろうが、今は正直「遠いな」という印象。

Déodat de Séverac “Baigneuses au soleil”

セヴラックの「日向で水浴びする女たち」。副題に「Souvenir de Banyuls-sur-Mer」とある。二十歳かそこらの頃に聴き、いっぱつで気に入った曲。

Panasonic DMC-GX7MK2 (14mm, f/4, 1/60 sec, ISO4000)
もうボロボロ

この譜面は90年頃、銀座のヤマハで購入したもの。この曲のCDを探しに来たが見つからず、せめてこれで「聴こう」と思い(注1)ピアノも弾けないのにピアノ譜を、それもたった12頁で弐千円もするのに日本語は正札だけ(注2)なのを買ったのである。

が、喜び勇んで帰宅したはいいが読めたのは左手だけ(注3)。更にはそれまで見たのことない記号やら仏語注釈やらの洪水に、たちまち「ムンクの叫び」となってしまった。それでも翌日から気を取り直し、じっくり読むうちだんだんと頭の中でこいつがそれらしく鳴り出した。当時YM2151を搭載したPC(注4)を所有していたので「よーしこれで鳴らしてみよう!」 … と早速取り掛かってはみたが、この無茶無理無謀な試みは一日で白旗、以後それっきり(涙)。

という訳で、あの時のリベンジがこれ。雰囲気は出たかなという感じ。いまやCDも何種類か出ているし、国内版の楽譜も店頭にあるしで少しはセヴラックもメジャーになってきたのかも。

注1: YoutubeはおろかWindows95もない頃である
注2: EDITIONS SALABERT
注3: アマチェロ弾きの多くはヘ音とテノール記号しか読めない
注4: FMで8音、わかる人にはわかる