手持ちのレンズをEOS 6Dで検証する (2)

2本目は2001年5月に購入した「SIGMA 28mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO」 (長い …)。EF28-135mmのワイド端がどうにもハンパと感じた末に「もっと明るくて広角らしいのを!」と願っての選択。これはその後、寄って開いてのポートレートで「オトナな雰囲気」を出すのに大活躍した。

それを今6Dで使ってみると、やはり開放では周辺光量の低下が大きいし、ハイコントラストの際の色滲みが気になる。だがそこから思い切って絞るとF5.6あたりから中央の解像感がグッと増して来て「あれ? これってこんなにいいレンズだっけ!」と驚いたぐらい。

Canon EOS 6D (28mm, f/5.6, 1/250 sec, ISO3200)

Canon EOS 6D (28mm, f/1.8, 1/250 sec, ISO400)

Canon EOS 6D (28mm, f/5.6, 1/125 sec, ISO6400)

フルサイズで使って、ようやく28mmが広角らしく撮れるようになったな♪ という感じ。 ただ古いレンズなので、AFが遅くて音にも品がない。単焦点にしては重いしデカいし、ここまで明るくなくてもいいからもうちょい使いこなしの楽なのが欲しくなってきた。

追記:  結局その後24mmでF2.8でUSMでISなご本家のそれを中古で買ってしまったが、これ、見事にハマったかも。SIGMAで悩んだ、ハイコントラスト時の滲みがないんだよね。

初のスピードライトに感動

6Dはストロボを内蔵していない。だが俺の場合、それはむしろ善き事だと思っている。

ファインダーの上にパカっと開くアレは楽だし、かつて流行ったリトラクタブルヘッドライトみたいで格好いいと言う奴もいる。だが、コンデジならまだしも一眼でアレはいかん。あのオモチャ臭さもそうだが、そもそも直射しかできないという点が×である。なのでD30の頃も、これを使ったのは逆光での強制発光の時だけだった。

室内であればディフューザーを使えばいいとも聞いたが、そんな面倒な事をするぐらいならやはり間接で使えるスピードライトを用いるべきと思っていた。だがその後それを必要とする機会に巡りあう事もなく、結局そのままになってしまっていた。

そこで今回は予めこれを使いこなしておき、来るべき機会に備える事にした。とはいえ結婚式場に乗り込む予定は当分なさそうだし、デカくて重いのはご勘弁ということでおなじみご本家の270EX(≠EXⅡ)の中古をGET。早速試してみた結果をご覧頂きましょー。

Canon EOS 6D (90mm, f/2.8, 1/180 sec, ISO400)

Canon EOS 6D (90mm, f/2.8, 1/180 sec, ISO400)

上が直射で、下が45°バウンスしたもの。前者が「非常時に慌てて撮った証拠」風なのに対し、後者は「ふと作業の手を休めたひと時」といった印象で、雰囲気は殆ど正反対。レフ板を使っても同様の効果は得られるだろうが、どっちが楽かは言うまでもない。

ハイスピードシンクロとか、課題はまだまだ多いが手応えは掴んだ。次は実戦で勝負だーっ!

地元の店が頼りになったあの頃を思う

先日、6Dを三脚に固定して使っていたら3way雲台の螺子が「ボロッ」と折れた。以後三脚、使い物にならず。「あ~あ」と落涙したが、これまた15年も前のモノだし無理もないかと諦めた。そこでこれだけを買い直そうと思ったが、やはりこういうのは現物見ながらでなきゃダメと思い、以前よく行った地元の写真屋(=この三脚を買った店)へ出向いた。ところがその店内に足を踏み入れるや絶句!

雲台はおろか、三脚そのものがない。それどころかカメラもレンズもケースもバッグも数がなくて、陳列棚に欲しいものなど皆無。フィルターも保護用だけ。スピードライトとかレフ板とか、こういう店ならではのアイテムが全滅ではないか。こりゃダメだと思いつつ改めて店内を見渡せば、かつてこういうのが並んでいた場所にあるのはプリンタのトナーとか用紙とかとかばっか。「いったいここは何屋なのだーっ!」と叫びたい気分で店を出た。

Canon EOS 6D (90mm, f/5.6, 1/30 sec, ISO6400)

その後本件は後日、○○○カメラで事なきを得た。思ったより高かったが、当分これで困ることはないだろう。だがその一方で、なんとも殺伐とした、さみしー気持ちになった。こういうのって、昔だったら「部品が取り寄せできるか、メーカーに聞いてみましょうか?」からだったんじゃないだろか。そして店から「届きました」のTELで出向く、その時間も手間も前時代的だが「これだから安心」と、みな高い買い物に踏み切ったんじゃないだろか。それは保証とかポイントとか、そういうのと本質的に違う、店への「信頼」ってものがそこにあったからだ。店も客も、モノを大切にしたあの頃。

いまそれをネットの向うの、顔の見えない誰かが受け止めてくれるのか?  そして思いはいつもの無限回廊へ …

追記:  実はその後、諸般の事情でアルカスイス互換の雲台に変更。このクィックシューに関する規格、いまだによくわからない。

手持ちのレンズをEOS 6Dで検証する (1)

6D購入の動機のひとつでもある、ワタクシ手持ちのレンズ群(と言えるほど持ってないが)。どれもD30の頃のそれとあってヒジョーに古いが、果たして6Dで使った時どうなのか、それぞれ順番に検証してみる。

まず1本目は「EF28-135mm F3.5-5.6 IS USM」。2000年10月、D30と一緒に買った記念すべき最初の1本。発売はそれより前だというから、実に20年近くも前のそれである。暫くの間これだけで修練を積んだが、その後より明るくてよりシャープなのが加わるにつれ出番が減り、半年かそこらで哀れスタメン落ち。こうして事実上の戦力外通告となった筈なのに、それが未だ手元にあるのは、その時買取屋から破格の安値を提示されたから(ナナマンモシタノニー!)。

現在「記念品」として残ってはいるものの、今後も持ち歩くことはまずないと思う。が、これをフルサイズ機で使ったらどうなのかだけは確かめておく事にした。

Canon EOS 6D (28mm, f/5.6, 1/350 sec, ISO100)
C-PLで空にムラ出てるし

Canon EOS 6D (135mm, f/5.6, 1/125 sec, ISO100)

Canon EOS 6D (28mm, f/3.5, 1/250 sec, ISO100)

まず「おわっ!」と来たのは1枚めの周辺光量落ち。フードはつけていないし、フィルターを外しても変わらないのでケラレではない。これがフルサイズか! と、妙なところで感心。6D側で周辺光量補正を「あり」にしてもこれなのもよくわからない。いずれにせよ、少し絞ってやれば気にならなくなるので大きな問題ではないかと。

使っていてファインダーにカクカクISの、あの変な感触が蘇った。色もキレも全般的に悪くないし、老兵は死なずという感じ。

なお今回気づいたのは、最近のレンズを使った時と比較してバッテリーの減りが早かった事。満充電のそれが、1時間かそこらで半分以下になってしまった。もしかすると設計が古い分、大飯食らいなのかもしれない。

6D初の遠征

晴れたので、EOS6Dの練習にとズーラシアへ。約6時間の滞在で200枚近く撮ってきた。

楽しい一日だったが帰宅後、それ(RAWのみ)をWi-FiでPCへ持ってくるのに、ある程度覚悟はしていたが実に1時間超(!)。編集もこのPCでは明らかにパワー不足で、重いったらない。今後に向け、インフラ整備を真剣に考えなければ。

Canon EOS 6D (90mm, f/2.8, 1/350 sec, ISO100)

Canon EOS 6D (90mm, f/5.6, 1/250 sec, ISO100)

2枚ともTAMRONのSP AF90mm F2.8 Di MACRO(初代)+C-PL。色ノリといいボケ味といい、ほぼ狙い通り。最新のそれには手ブレ補正がついたそうだが、今のところ俺的にはこれで充分+。

Canon EOS 6D (300mm, f/5.6, 1/250 sec, ISO1250)

Canon EOS 6D (70mm, f/8, 1/250 sec, ISO500)

Canon EOS 6D (300mm, f/5.6, 1/250 sec, ISO160)

TAMRONのSP 70-300mm F4-5.6 Di VC USD+C-PL。三脚を持参したが、これらは3枚とも手持ち。調子に乗って以降ずっとこれで通してしまったが、テレ端で檻の中を狙ったのはキレも色も×ばかり。ちと過信したなと反省。

Canon EOS 6D (28mm, f/1.8, 1/1500 sec, ISO100)

SIGMA 28mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO+C-PL。開放。色もキレもいいが、周辺光量低下が顕著。2段絞ったら気にならなくなったが、敢えて失敗例としてのこっちを残しておく。

こういうの久々にやって、痛感したのは自身の劣化。レンズ3本と三脚その他を担いで長時間歩いた結果、最後の方は腕が上がらなくなるわピントの山が掴めないわで、カメラだ写真だ以前の有様。まーいい勉強になった。以上!

6D来たる

この時点で非常に危険な精神状態を自覚した俺は、その後ドトールで熟考小一時間、そして落ち着いたところでお店にUターン(笑)。買ってしまった。6Dを。

D30から17年、遂に2台目のデジタル一眼である。逸る気持ちを抑えバッテリーを充電器にセットし、マニュアルをナナメ読み。そして充電完了と共にSDを入れ電源を入れ、そしていよいよファインダーを覗きシャッターを半押し!  全押し!! う~ん、こりゃいい!!!

Apple iPad Air 2 (3.3mm, f/2.4, 1/30 sec, ISO80)

以後、マニュアルと首っ引きで6D初日は暮れた。まだまだ使いこなすレベルには達していないが、実感するのはやはりISOオートの有難味。ひとまず上限を6400に設定したが、ここまでハネ上がってもよほど拡大でもしない限りヨゴレ感がないのが凄い。今後更にあれこれ試してみるが、出てからだいぶ経つ機種だし、評価はほぼ先人たちのそれに準ずるでしょう。

なおD30には以後TAMRONの70-300をつけっぱなしにしておき、明るい屋外でイザという時に備える事にした。

iPad Air 2 (3.3mm, f/2.4, 1/30 sec, ISO80)
とても重いが

この新旧EOS兄弟のこれからの活躍に乞うご期待!

追記:  比較のためにとEF50mm F1.8 IIを引っ張り出してみたら、AFが動作せず(涙)。自然死か。享年17。

EOSの「今」を知る

ここでも書いた様に、10年以上も放ったらかしていたD30がまだまだ陳腐化していないとわかったのは嬉しかった。が、流石に今これをメインで使っている人はいないだろうし、そもそも現行機の実力がどれほどのものかを俺は知らない。そこでふと「今買うとしたらどれか?」を考えてみた。

まあ手持ちのレンズ(全部EF)を生かしたいのでEOSからというのは当然として、カタログを見るとあの頃とは比較にならないぐらいのラインナップが。そこでここからKissと、EFが使えないミラーレスとを除外し、現行モデルの中で今の自分に最適なのは果たしてどれかについて考察を開始。

まずはその使い途から。自分がD30でこれまでに遺した作品群を眺めてみると、被写体は人も含めての「身近な風景」が大半で、連写とか望遠とかは数えるほど。三脚の出番も殆どなし、という事で「豚に真珠」な1Dがここで順当に外れた。

次にEF資産を生かすべく、思い切って「撮像素子がフルサイズ」を条件としてみるとAPS-Cな中高級機が全部外れ、ここで早くも5Dと6Dの2機種に絞られてしまった。Kissみたいな外観の6Dに対し、機能・性能・高級感・価格と全て5Dが上だ(当然か)。

そして最後にコスパ。これまでの使用頻度を見るとD30の場合、購入から5年間は「中の上」だったが、その後永らく塩漬けにされた経緯からみても「低」だろう。そこから察するに、高額な5Dでペイするのか?  結構悩んだが、答えは「否」である。1/8000は惜しいが。

という訳で、優勝は6D!  …  あれー!?  我ながら意外な結果に。そもそもこの6DなるEOS、今回初めてその存在を知ったぐらいで現物を見た事がない。スペックを見ると、Wi-FiやGPSが使えるかわりに内蔵ストロボがなかったりとチグハグな印象も。「これはこの目で確かめるしかありますまい」と翌日、それに触(さわ)れる店に行ってきた。

まずは比較の対象にと5Dを手に取る。レンズは赤リングの単焦点。この時点で「ビンボー人は相手にしてません」風なメッセージを強烈に感じ、すぐに退散。そして6Dを探すと、こちらは赤リングのズーム。手にした第一印象は案の定「Kissみたい」。レンズの方が本体より立派に見えるという情けないテイだが、それで店内試しシャッターしていて「あれれーっ!?」となった。それは、D30と比較して

  • 液晶モニタの視認性がすごくイイ
  • ISOオートで室内手持ちが実用範囲内
  • 軽くてコンパクトですぐ手に馴染んだ

だったこと。特にISOオートはD30になかっただけに感動。これまでずっと「ISO100以外は使い物にならない」と思っていたが、その固定観念があの液晶モニタで視認しただけで覆されてしまった。そこでおネダンをみてウ〜ン  …  決して安くはないが、D30の半値だ。なるほどこれが17年間の進歩・進化かと、素直に認めつつ店を出た。

(続く)

Eine Alpensinfonie x 2

ひたすら派手でウルサイ曲を、大音量で聴きたくなる事がたまにある。メジャーどころでは惑星とかハルサイとかか。アラとロリーとか、復活とかもいい。つい先日もこの発作に見舞われ、選択したのが「大峡谷」。TELARCのやつ(=録音優秀)で、むろん「Cloudburst」のみ。スカッとした。

その時「あーやっぱここ、アレと似てるなあ」と思い出したのがリヒャルト=シュトラウスの「アルプス交響曲」。場面は暴風雨と雷、変な打楽器の大量動員という点からも似てきて当然という気はするが、これは当家のCDライブラリにない。Amazonで探してみたところ、同じTELARCからプレヴィンとウィーン・フィルのが出ていたので、安かったしでソク購入。それが到着したので「さーてでは早速そのドンパチから」と思ったところで「え?」となった。トラック、ひとつしかない  …   慌ててジャケット見てもトラックひとつ。なんなんだそりゃあ!

「おまえそれはないだろう」と天を仰いだが、観念してその「山に登って嵐に襲われて帰る」をたっぷり50分間堪能させて貰った。演奏自体は悪くないだけに、この手抜き(以外に理由が考えられない)が腹立たしい。そんならそうと書いとけよ > Amazon!  そこで意を決し、今度は店頭でこれまた安いシノーポリとドレスデンのやつを買って来た。むろんトラックが22に分割されているのを確認した上で、である。

iPad Air 2 (3.3mm, f/2.4, 1/30 sec, ISO64)
左プレヴィン右シノーポリ

こんな次第で、僅か数日間で手元に「Eine Alpensinfonie」が2枚になっちまった。まあでも、この変な曲が以前より好きになっただけでも良かったかなと。いつか生で聴いてみたい。プレヴィンのはその練習にいいかも(笑)。