「他人の不幸の上に自分の幸福を築いてはならない」

洗濯物を部屋干ししながら聞いていた今年の広島平和記念式典。そこでこれを耳にして「はっ!?」とばかりに振り返った。よもやトルストイの名を、それも今日広島市長のスピーチで聞こうとは夢にも思っていなかったからだ。そして脳裏を横切ったのは黄ばんだ文庫本の背表紙、蘇るトラウマ …

あれはプロコフィエフに心酔していた18の頃、片っ端からその作品を聴きまくった末にいよいよ歌劇「戦争と平和」の段となった。が「さすがにこれはしっかり予習してからでなきゃ無理」と覚悟した。そこでさっそく岩波文庫のそれを読み始めたんだが、これが予想以上の難行苦行だった。

なにしろ登場人物が多く、それも性別すら曖昧(注1)なカタカナ人名ばかりなもので覚えるだけでひと苦労。さらには舞台がナポレオンの頃のロシア(=革命以前)とあって、何もかもが昭和な日本とかけ離れていて想像しきれない。途中からはメモとりながら読み進めたが「3歩進んで2歩下がる」が数日後には4歩下がるようになってとうとう1巻目でギブアップ orz..

この時思ったのは「今の俺にはその意義はおろか物語すらも咀嚼する能力がない」と認めざるを得ない敗北感。以来、ずっと捨てるに捨てられず書棚に置いたままのその背表紙を目にするたび、あのトラウマを思い出していた。そしてそれすら忘れかけていたころへ、昨日の広島市長のスピーチ。

「他人の幸福の中にこそ自分の幸福もあるのだ」

今度こそこれを自分の目で、そしてトルストイの言葉として読みたい。

1:  「なんたらフ」が男性で「なんたらワ」が女性というのをその後学んだ

    集団シミュレーション for 違反者s

    実はこのワタクシひと月ちょい前の本年6月某日都内某所、考え事をしながらハンドルを握っていて赤キップを頂戴した。一般道で37Kmオーバーだそうで、ひさびさの一発免停である。その巨額な罰金は既に納めたが、次はその期間を一日で済ませるべく本日、出頭通知を携えて府中まで行ってきた。

    それは「9:30受付から16:30までの講習で優良の判定+¥11,700」までが条件。平均的バイト換算でほぼ稼ぎ二日分の損失、とこれもかなりイタイが自業自得と観念し、居眠りを我慢した結果免停は本日限りになった … とそこまではいい。が、その最終段に置かれた「シミュレーション」が凄かった。

    以前同様の講習を受けた時はこんなのなかったし、最近じゃF1ドライバーもレースに先立ってコースをシミュレータで習熟しているとか聞いていたしで、さぞかし先進的なのを体験できるものと「ここだけは」期待した。が、目の前のスクリーンに現れた「その製造元」に不安むくむく。

    自分が着座しているのは講習向けな「フツーな大衆車」の筈。だがその姿は「その製造元」のグループ企業がまだ元気だった頃のそれ。「今やこんなの不人気中古車特集でしか見たことないぞ!」と思いつつ走り出し、いきなり事故った。慌ててサイドブレーキを引き、さきの講習で学んだとおり「直ちに降りて救護だAEDだ110番だ」と思ったがそんな操作は一切できず、以後スクリーンにはそれと無関係な「現実事故写真」スライドショー。そのデキの悪さセンスのなさに呆れながらも「これが記録されたら講習パアか?」と焦っていると、時間切れで教官曰く

    「おつかれ様でした。実際の運転とはかけ離れた感覚で戸惑ったでしょうが、これは本日の成績には無関係です」

    なにこの展開? ← 広瀬すず風に

    ここでこの時間帯が単に「シミュレーション」と名付けられていた理由がわかった。それは安全運転とか法規とかでなく「大枚叩いて買ったそれを〇ソゲーと認めるまでの数十分間」のシミュレーションだったのだ。その導入予算がこの講習からなのね … と思ったら最後の最後にハラたってきた。必要悪たる違反者からの予算立ては大いに結構だが、せめてこういう無駄遣いだけは改めてくれんかと。企業名が出そうなので以下略。

      NPT … いつまでこんなことやってんだか

      NPT=しょせん国連の定例会のひとつ。それも世界中に更なる不安を巻きちらすだけの、こんなイベントに一体何の意味があるのやら。

      国連=国際連合は、第2次大戦の連合国が既に崩壊していた国際連盟に代わるものとして設立した国際調停機関である。だがそれは今や何の役にも立っていない。なぜならそこに中露が「拒否権を有する常任理事国」として居座っているからである。世界中から「恥」と糾弾されるロシアに対する決議を、他ならぬそのロシアが拒否権発動で抑えむ様は滑稽としか言いようがない。一刻も早くこんなものは解体、改めて「兵器としての核開発・保有の一切を禁止」とする機関の設立が望まれる。

      一足飛びにそこまでは困難というなら、せめて「拒否権」も「常任理事国」もない「本当の意味での国際調停機関」に移行できないもんだろか。

        あえていま、あの一件について

        安倍晋三が参院選さなかで撃たれたと聞いた時、俺も驚き「いったい誰が何のために!?」と思った。ところが下手人の身元もその動機もすぐさま明らかとなり、それが組織的でも国際問題でもない「いち市民」の仕業なのがわかった。更には恐らく誰ひとりとして想像していなかったであろうその動機に、みな「ハア?」となってまた大混乱。あれからひと月も経っていない。

        以後「元総理が銃殺された」という大事件はただの「できごと」で片付き、報道の対象も国民の関心もみなその「本当のターゲット」の方に移ってしまった。被疑者の狙いがそこにあったんだとすれば大成功。見事と言うしかない。2022年7月、それはこういう手段が「世間に対する問題提起」に大きく寄与するというのを証明、更には誰もが認めた時だった。

        むろん本件は、計画的な殺人であって許されるものではない。がこれを昨今世界中で多発している「誰でもいい→死刑になりたい」な行動と一緒くたにはして欲しくない。まだ立件すらされていない本件に対し、既にその被疑者への減刑の請願が行われているというのは、同じ気持ちからだと思う。

        ただ …

        日本の元総理が霞が関でも赤坂でもない地方都市の道端に血まみれで転がった姿と、故郷から遠く離れた地で絶命し回収すらままならないロシア兵のそれとが重なる。果たしてこれが人間の「業」なのか。

          今やそこら中にある危機

          もしかするとこれを読んでいるあなたと同じく、一緒に仕事しているメンバーのうちワタクシ以外の全員が陽性判定、もしくは発熱で自宅待機となっている。いずれもついこの間までは「もう平気でしょ、ワクチンも3回摂取したし♪」と言っていた連中ばかりである。尤も仕事は決め事さえできればテレワも可なので、本日そのためのオンラインミーティングと相成った。

          が、Zoomに現れた待機期間満了間近なメンバーの顔を見てゾッとした。それはもう見るからにゲッソリで、声にも張りがない。どうにか打ち合わせは終えたが「元通りのペースに戻るまでは当分かかるな」としみじみ思った。

          思えばこの騒ぎ、既に3年目に突入している。その間どういう訳かワタクシの周囲でこういうのがなかったので「そろそろいいかな?」と思っていたところがこの始末。どうか一日も早い収束を、と神頼みするしかない。はぁ。

           

            「烏克蘭」読めますか?

            珍しい花の名前かな? と思ったら「Ukraine = ウクライナ」だそうで … これを一体どう類推すればウクライナと読めるのだ?

            まあそれはいいとして「烏克蘭」が「露西亜」の侵攻に徹底抗戦を開始して5か月が過ぎた。厳しい寒さの中で始まったそれは当初「5月までかかるだろう」と言われたもんだが、既に8月が目の前。

            行ったことないのでわからんが、如何に緯度が高いとはいえ気温も湿度も上がってきていて戦場は不衛生極まりない筈。そんなところで「命がけの緊張感」がいつまで保つんだろう? いやそれは既に限界を越え、両者眼前の敵に「惰性」で向かっているだけになってしまっているんじゃないだろか。

            一日も早く終結、そして兵士らを家族の元に戻してほしい。むろん「露西亜撤退」の上で。