ハイビジョンの功罪

急に合唱アリな「だったん人の踊り」を聞きたくなり、以前に録画したN響のそれを探し出して大音量鑑賞。ところが見始めてすぐ、団員の顔ぶれと「若さ」に違和感を感じ始めた。そこで調べてみるとこれ、2007年(=実に12年も前)のN響音楽祭のそれだった。なるほど懐かしのメンバー多いし、現役さんはみな今より12歳も若い。すると徐々にその「違和感」の理由がわかってきた。

今でもたまに生前のカラヤンとかリヒテルとかの演奏を目にすることはあるが、それらはどれも良い意味で「古ぼけ」ている。それも古いほど顕著で、映像からそれらが収録された年代を類推できるほど。ところがデジタルハイビジョン以降はどれもクオリティが高くて、説明がなければそれが昨日なのか遥か昔なのか判別ができない。特にそれが故人の場合、あまりの生々しさに「本当にこの人死んどるんかい?」と感じることしばしば。

歴史的な映像に対し、そこに「古い写真」的な懐古趣味を求めてしまうのは昭和生まれの性なんだろか?