休日テレワーク中

その傍ら、つけっぱなしのTVでいま「Jin」をやっている。それも江戸で赤痢が猛威を振るう中、静脈への点滴で重症患者を救っていた南方仁自らも罹患するという回。出演者の不祥事で再放送が封じられていた筈の「Jin」だが、これは正に「タイムリー」との判断からなのか。いきおい仕事の手を休め、何年ぶりかのそれに見入ってしまった。

そのうち今の欧州とか米国みたいに医療崩壊が深刻になったところへ、遠い未来から南方仁がタイムスリップしてきたら? 果たしてどんな治療をするのだろう? それとももう少し前の日本に現れ、ワクチンの生成に着手するんだろか?

同じことを思った人は多いと思う。まさかこんな気持ちでいま「Jin」を観ることになるとは思わなかった。それも「願わくば今のこの状況こそがドラマであってくれれば」と思いつつ。

    浅草 今半別館

    「異人たちとの夏」はもうずいぶん前の邦画だが、いつ観ても俺はこのシーンで必ず泣かされる。国産映画にそれまでなかった「今を生きる者の心の琴線を真に揺さぶる」傑作だ。俺的に大林宣彦とは、この不思議な映画の監督=この人あっての「異人たちとの夏」だった。

    思えばこれに限らず、大林宣彦の映画はどれもヘンテコだった。常識で考えたらあり得ないストーリーを、役者の味と美しい映像(+笑いでゴマカシ)とで自然に進めていた。観念的と言ったらいいのだろうか? とにかく他の誰でもない、独特な世界観がそこにあった。好きだったのは、まさにそこ。

    その大林宣彦が逝ってしまった。恐らくこれも追悼番組としてオンエアされるだろう。多くの人に観てほしい。合掌。

      史上初の「緊急事態宣言」発令

      から数時間、今夜のNHK「ニュースウォッチ9」のゲストは事もあろうに安倍総理である。対するキャスター陣=国民代表な立場での質疑応答で番組は進んでいるが、この人の言葉は国会でのそれとまるで同じで、こちらの心に何ひとつ響いてこない。

      ちなみにウチら、明日以降も「早くから公共交通機関で移動し遅くまで密集作業し食事し帰宅し」を求められている。尤もこれらを法で全部禁止されたら食えなくなるので、有り難いといやアリガタイ。が、この不安と肩身の狭さをどう消化すりゃいいのか? 緊急事態宣言下での作業がクラスターにでもなった時、誰がどうやってその責任を負うのか? 考え出すとそら恐ろしい。

      正直なところ、俺もこれを許した政府の今回の措置は「ヌルい」と感じている。が、それ以上に首相とて国民の一人、未曾有の危機に面して我々と同じ脅威を感じている筈。ならばもう少し胸襟を開いた会話ができないもんだろか? あまっさえ次の選挙が頭にあるなら、どうみてもこの状況はアカンでしょうに。

        明けない夜はない

        9年前の、ちょうど今頃だったと思う。久々の都内での打ち合わせを終えて戻ってきた俺はこれまた久々に、乗換駅近くの馴染みの店の暖簾をくぐった。すると予想はしていたがその晩、いつもなら席の確保に苦労したこの店が貸し切り状態だった。酒も料理もいつものアレがないこれがないで、閑散とした店内には有線BGMが虚しく響くばかり。

        「いったいこの国は、この先どうなっちまうんだろう?」

        そんな獏とした不安を一気に飲み干し、薄暗い駅に向かって歩いたあの日のことは忘れられない。

        そして今、またもやこの国、いや世界中がこの「見えない敵」に怯え竦んでいる。あげく今日はとうとう、自治体のトップから「週末は外に出るな」との要請が出た。こうなると居酒屋も、軒並み貸し切りどころか「CLOSED = 白旗」だろう。

        この危機があの時以上なのか以下なのか、恐らく誰も知らない。だが「危ないから何もするな」ではそれこそ「座して死を待て」ではないか。

        明けない夜はない。が、夜明けを迎えられるのはそれを真に望み、活動する者のみだ。どうするのがベストなのか、それを今、真剣に考えている。

          ネトレプコの「アドリアーナ・ルクヴルール」

          俺的にフランス人作曲家チレアの歌劇は初だが、WOWOWでMETでネトレプコときて即座に録画予約したのを今日、ようやく鑑賞した。いやはや、毎度のこととはいえMETのネトレプコ、凄いなと。

          アンナ・ネトレプコという名のロシア産大型ソプラノがブレイクして20年以上にもなるが、これを観てもわかるように、まさに五十路を目前にして未だ衰え知らず。しかもその「なりきり」ぶりがここでもハンパない。他の役者らが気の毒になるぐらい、その存在感が卓越している。クライマックスで主役が絶命という歌劇は多いが、この勢いでやられたら観客みな「ネトレプコの死」を思ったに違いない。

          まさか「アンナ・ネトレプコ」という悲劇がMETの演目に載る日が来たりして?

          … 想像するだに怖い。

            備忘録 : 循環するリスト

            Pythonのリストは有限個の要素からなる配列だが、その終端を先頭に繋げて無限個のそれとして扱う場合を考える。つまり

            item: List[int] = [0, 1, 2, 3, 4]

            に対して、その3番目の要素から連続する5つをスライスでitem[3:8]とすると

            [3, 4]

            となってしまうのに対し、

            [3, 4, 0, 1, 2]

            というリストを得られるようにするにはどうしたら良いのか? 更にはスライスの開始位置を元の要素数以上でも良しとするには?

            後者については「開始位置=開始位置を要素数で割った余り」とすれば○だが、面倒なのは前者。最初に考えたのは、先のスライスがエラーとならず終端までを返すという振る舞いを利用して「得られたリストの要素数が必要とするそれに満たない時は、その後ろに不足分を先頭から持ってくる」まで。だがこれだけだと、元の要素数を超えるスライス(上の例でいうとitem[3:22]とかの場合)に対応できない。そこで更に「得られたリストの要素数が必要とするそれに満たない時は、その後ろに不足分を先頭から繰り返し持ってくる」とすれば良い筈。

            from typing import List
            
            class CyclicList(object):
            
                def __init__(self, *, item: List[int]):
                    self.item = item
                    self.length: int = len(item)
            
                def extract(self, *, offset: int, width: int) -> List[int]:
                    top: int = offset % self.length
                    result: List[int] = self.item[top:top + width]
                    length: int = len(result)
            
                    while length < width:
                        plus: List[int] = self.item[:width - length]
                        result += plus
                        length += len(plus)
            
                    return result
            
            
            if __name__ == '__main__':
                length: int = 5
                item: List[int] = [v for v in range(length)]
            
                cycle = CyclicList(item=item)
            
                for offset in range(length+2):
                    for width in range(1, length+3):
                        c = cycle.extract(offset=offset, width=width)
                        print('offset %d width %d = %s' % (offset, width, c))

            できた。